○ぱっCさんから頂きましたv○




グラスに浮かんだ氷を見つめていた土方は、

「遅ぇよ…」

そう一言、呟いた。

自らの注文をカウンターに立つバーテンダーに告げ、

隣に座る斎藤。

「急に、呼び出す方が悪いんですよ」

「ったく、相変わらずだな。
そのうち大事な秘書に愛想を尽かされるぞ。
最近、上手くいってるのか?」


余計なお世話だ…

斎藤は口には出さなかったが、
それでも表情には出して、
前に置かれたグラスを傾ける。


「フン、答える気はねぇか…」

そう言うと、再びグラスに口を運ぶ土方である。

しばし、無言の時が流れていたが…。

「…用件は、何です?」

ようやく口を開いた斎藤を
土方は横目で見る。

「当ててみな。
ただし、的はずれな事、言ってんじゃねぇぞ 」

グラスに反射した光を映している
琥珀の双眸を斎藤は伏せた。


「副社長不在の件――。
社の上層部…それと、うちの秘書にしか
知られていなかった筈なのに、
何故、漏洩したのか…」

「フン、説明する手間が省ける部下は話が早ぇ…」

テーブルにグラスを置くと、
土方は、冷ややかに言い放つ。

「至急、調べろ。
これ以上、余計な事を吹聴しまくる鼠なんざ、
我慢ならねぇんだよ。
まぁ、お前のところの秘書が漏らすなんて事は、
間違ってもねぇと思うが… 」

立ち上がった斎藤を土方は、見上げる。

「帰るのか?
秘書の事を持ち出されて、ますます不機嫌になったか?」

「他に用件は?」

「ねぇよ」

財布から札を取り出し、テーブルに置くと
一礼し、その場から斎藤は、立ち去った。


「ったく、どこまでも愛想がねぇ野郎だ」

ま、それなりに仕事が出来る奴だって事は、
認めてやるがな…

肘をつき、グラスに残った酒を、
一気に飲み干す土方だった。


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ぱっCさんから頂いたイラストです〜!!!!

んもう、このイラストを見た瞬間、

「ゴージャスでムーディでリッチでメロウなパッションナイト〜!!!」

とは、まさにこういう事を言うのねっvvvと思いましたよっ。

アダルトな二人の男が、グラスを傾ける姿って、
本当に絵になりますよね〜♪(もう描いてくださってるよ)

素敵なイラストなのに
余計な駄文を、くっつけて申し訳ないです…^^;
(ついでに『沙羅』の伏線も、ちらりと入ってたりします)


ぱっCさん、どうもありがとうございました〜!!!


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