まったく、何で俺が・・・。

この書類だって、急ぎではなかったはずだし
俺を名指しで持ってこさせるようなものでもなかったはずだ。

コンコンッ

「土方副社長。斎藤です。先ほど指示がありました書類をお持ちしました。」

副社長なのだから秘書を1人ぐらいつけておいてほしいものだ。
前にそのことを言ったら

『有能なのがいないんだ。自分でやったほうが早い』

などと言っていたが…まぁ、実際そうだし
俺自身、最近までそうだったからそれ以上言うつもりも無いが

『おまえのとこの秘書なんか有能そうだな。俺つきにするか?』

この一言は余計だ。あの人ならやりかねない上にあの笑みが余計に怖い。
あいつも天然なのか鈍いところがあるから、必要以上に会わせたくないな。

・・・・?いつまで待たせる気だ?

コンコンッ

「副社長?」

・・・・。人を呼んでおいて留守か?
まぁ、この書類ならデスクに置いておいても大丈夫だろうし、接客中でもないのなら入っても問題ないだろう。

「失礼します。」

 

―――――いい加減にしてくれ。








六花様から今回は、小説&イラストという豪華な頂き物をしてしまいました〜♪

「旅に出る」

ふふふ…あの一件以来、どうやら副社長は脱走癖がついてしまったようです(笑)
デスクには書類が山積みだし… 部長、後始末が大変ですね(お気の毒に…^^;)

六花様、どうもありがとうございましたv