「…副社長、何の格好ですか…珍しいですな…」
土方のいつしか何処かで見たような格好に、
斎藤は怪訝そうに横目でチラっと見てい た。
「オイ、今月は五月だぜ?俺の誕生月って事を忘れてんじゃねぇだろうな」
「…男に覚えられて嬉しいですか」
「別にお前に覚えてもらおうと来たんじゃねぇよ。
お前のところのあの秘書に覚えてもらうに決まってんだろ」
斎藤がムッと反応しているのを半ば楽しむように土方は微笑する。
「…生憎、今は外出中ですよ」
残念でしたと言いたげに斎藤は土方に返した。
「ああそうか。
ならこのまま探しに行くか。昼飯を買いに行ってんだろ?
このまま迎えに行ってやろう」
もう何処にいるかわかりきっているかのような、
変わらず自信有り気に土方はそのまま部屋を出ようとした。
「…その格好で?」
「当たり前だろ…
何だ?俺とアイツとが気になるならお前もついて来ればいいじゃねぇか」
「…(ムッ…)」
嫌々ながらも結局土方の後をついていく斎藤。
「どうだ?時代は変わってもこの格好は俺には似合ってると思わねぇか?」
フフンと服を調える土方に、斎藤は煙草に火をつけて呟いた。
「…ま、命日月でもあるから、その格好の方がある意味(最後の姿として)お似合いですよ…」
これでもかと嫌味を込めて。
「そういうお前も何気に…格好つけてねぇか?」
「…いえ、私はいつも通りですよ」
…どっちもどっちである
…
というツッコミを後で彼女から思われるとも知らずに二人は歩いていた…。
---------------------------------------------------------
副社長、洋装姿しちゃったんですね〜!!!
その格好でお迎えに…!?
許すっ、むしろ大歓迎でございますv(私は…)
そして何気に嫉妬しちゃってる部長も可愛いですね〜
(やきもきさせられて…しっかりお洒落してるのね?)
こんな二人に、ぜひともお迎えしてもらいたいものですっ!!
MAMImamiさん、素敵なイラスト&お話、どうもありがとうございましたぁ〜!!!