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雪
「でもよかったです、今年も旦那さまと、こうして初詣出が出来て」 「元旦では、なかったがな」 神社からの細い路地を歩いている。 「仕方ないです、お仕事ですから。 そんな会話をしながら、ふと時尾は足を止め、上空を見上げた。 「雪か…」 ゆっくりと、時に風に舞われ降りてきている。 「お前は春が好きなんだろう?」 唐突な問い掛けに、 「え?」 少し驚いたが、時尾は、しばし考える。 「確かに桜が咲く春も綺麗で好きですけど、周りが雪化粧になる風景も好きですわ」 こうして旦那様と見れるなら…どんな季節だって。 「意外だった」 「何故そのように思われます?」 「……思い出すだろう」 雪は斗南と会津を…。 「……辛い事ばかりでは、ありませんでしたわ… 早足になる時尾の歩みを止めたのは、ひんやりと伝わってきた感触だった。 「いつも先越されてしまいます」 時尾が呟けば、 「そうでもない、これでも必死だからな」 表情が見えず、冗談なのか、本気なのか、
冬なので雪の話を書きたいなぁ…と思っていたんですが、 ぱっCさん、どうもありがとうございましたvvv --------------------------------------------------------- |